1月29日にギタリストの鮎川誠さんが亡くなったという訃報を受け、親が亡くなった時以上に落ち込みました。もう、この世の終わりみたいに。
昨年の11月23日、新宿ロフトでの45周年ライブを観に行ってきたばかり。
年末恒例のニューイヤーロックフェスティバルに病気で降板と聞いたときは、コロナかな?くらいの気持ちだったのに、1月の末になって頭脳警察とのライブもキャンセルになり、毎年恒例のシーナの命日2月14日のライブの告知もなく、心配な日々が続く中、突然の訃報でした。
昨年の5月にはすい臓がんで半年の余命宣言をされていたのに、ファンに心配をかけまいと隠し通して、全く苦悶の表情も見せず2時間のライブをノンストップで何か所もツアーで回っていた鮎川さんに本当に脱帽です。そのライブの何度かを全く気付かずに観ていたなんて信じられません。
シーナ&ロケッツは私の青春そのもので、10代後半から50代半ばになるまでずーっと追いかけてきた憧れのバンドだったのです。学生の頃はバンドをやっていて、渋谷の楽器屋さんで偶然修理に出されていた鮎川さんが亡くなる直前まで使っていた黒いレスポールを触らせてもらったこともありました。
シーナが亡くなったときもすごく若かったので、かなりのショックを受けたけれどその後シーナの血を色濃く受けた3女のルーシーがボーカルを継いでくれたことで、シナロケの活動が継続され、何年も私が愛したシーナアンドロケッツのロックを堪能させていただけました。
コロナ禍でも時にはライブハウスに椅子を置いたり、ソーシャルディスタンスのために床にばみってあったり、人数制限を設けたり、配信も取り入れたり、とにかく精力的で、やっと声を上げられる時期も来そうだったのに。
本当に永遠に続くものなんてないんだなって実感。
会いたい人には会える時に合っておいた方がよい。
行きたいライブ、行きたい場所には行けるときに行っておいた方がよい。
自分も年をとるし。
ずっと寝込んでいましたが、2月4日のロック葬には行ってきました。展示ルームには数々の思い出の品、バンドのメンバーやお嬢さんたちも揃い、無事お焼香することができて、心の整理が出来ました。
シーナと天国で私たちを見守っていてくださいね。
何十年も埃をかぶっていたギターを引っ張り出してきて、練習をはじめました。
できるときにやっておかないと。